年末の大掃除は、普段手付かずのところを綺麗にして気持ちよく新年を迎えるためのものです。
けれども
(普段気にしていないせいで掃除の仕方がわからない……)
ということはありませんか?
特にふすまなど、普通和室に備えてある設備は洋間の増えた現在の住宅では、接する機会も少なくお手入れの方法がわからない方もいるかもしれません。
今回は、大掃除に役立つふすまのお掃除と、汚れ防止に役立つ方法についてお話しします。
ふすま掃除でヤニ汚れを綺麗に落とす方法とは!?
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ふすまは大部分が紙でできています。
最近ではビニールクロス製のふすまがあるそうですが、それでも多くのふすまが紙製でしょう。
なので、掃除の際にも水や液体が使えません。
ふやけて破いてしまったら、張り替えるしかなくなります。
では、ふすまの黄ばんだヤニ汚れはどうやって落とすのか?
広範囲の汚れなら張り替えた方が結果的には早いでしょう。
けれども、小さい汚れがいくつか散っている程度なら全面を張り替えるのは少しためらいます。
そこで用意するのが、「消しゴム」です。
固い消しゴムだとふすまを破いてしまうのでできるだけ柔らかく、汚れのない白いものを使ってください。
ホームセンターにも「壁紙用」の消しゴムがあるそうです。
使い方は、まず汚れの一番外側を優しくこすり、紙が負けて破れないことを確認します。
その後、力を込めすぎないよう注意しながら消しゴムのカスが落ちてくるまでこすります。
汚れが落ちるのを確認して全体に消しゴムをかけてください。
それでも汚れが落ちないときは洗剤の力を借ります。
ホームセンターにはヤニ汚れ専用の洗剤もありますのでそれを雑巾にかけ、固くしぼってから拭いてください。
水分が多いと破ける原因になるのでしっかりと水気をしぼりましょう。
ふすまによっては、洗剤に反応して変色することがあります。
そうなってしまったら、張り替えをした方がいいでしょう。
ふすまの汚れ防止に有効な方法とは!?
汚れ防止には日頃から掃除をし、カビなどが発生する前に対処するのが一番です。
ふすまを長持ちさせるお手入れの仕方をお伝えします。
ほこりを落とす
タテになっているふすまですが、意外とほこりは吸着力が強くふすま紙にもしっかりくっついています。
雑巾で乾拭きするか、ほこり取りなどで上から下に振り下ろして、ほこりを払ってください。
ふすま紙についたほこりが湿気を含んでカビやシミの原因になることがあります。
だいたい一月に一度くらいの間隔で行ってください。
引き手周り
ふすまを開ける引き手が一番手を触れるところです。
手垢で黄ばんだり、そこからカビが発生したりします。
汚れているところは、消しゴムでこすったり雑巾に薄めた住居用洗剤をつけて軽く叩いたりすると汚れが取れることがあります。
その後、綺麗な水で濡らした雑巾を固くしぼり、引き手周りを拭いて、よく乾かしてください。
敷居
敷居にたまったほこりやゴミを簡単に取る方法があります。
敷居の上に輪ゴムを置いて、そのままふすまを開け閉めしてください。
輪ゴムに巻き込まれてほこりが出てきます。
隅にたまったほこりは、竹串などでかき出してください。
ほこりやゴミを取ったら、固くしぼった雑巾で拭き、よく乾かします。
ふすまの滑りが悪いようなら、敷居にロウを塗るか、シリコンスプレーを吹きかけます。
逆に滑りすぎるようならベビーパウダーなどを敷居にまくとよいでしょう。
防水スプレーをかける
新しくふすまを張り替えたときや汚れを除いた後、よく乾かしてからかけてください。
水分が原因となる汚れを防いでくれますし、次回以降、汚れを落としやすくなります。
年に一度、大掃除に合わせて行いましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
ふすまを長持ちさせるには、日頃から簡単でもお手入れをすることが大切です。
毎日のお掃除にふすまのチェックを加えてみてはいかがでしょうか。
汚れを早く見つけ、汚れがつかないよう工夫すればふすまもきっと長持ちしてくれるはずです。